ひどい虫歯とはどんな状態？症状は？
虫歯の重症度は、本数ではなく、細菌によって損傷を受けた深さが指標になります。
歯の根まで虫歯が及んでいたり、亀裂が入っていたりする場合は抜歯が必要です。
抜歯しない場合、細菌が骨の内部で到達して深刻な問題を引き起こすケースがあります。
虫歯が歯髄に到達した症状であるC3や、虫歯によって歯冠（歯の表面）がほぼなくなり、歯根（歯の根）しか残っていない症状であるC4は、重度の虫歯です。
抜歯もしくは神経を除去する根管治療を行わなければいけないため、歯の寿命としては比較的短くなります。
ひどい虫歯の原因
虫歯になる条件
次のような条件を満たすと虫歯になります。
- 虫歯菌の餌が口腔内にある（麺類やお米などの炭水化物、砂糖などの糖類）
- 虫歯菌が棲みついている
- 上記2つが揃うことで歯垢が生じて、歯が酸によって溶かされるまでの時間がある
歯垢が生じてから何もせず長時間経過すると、酸に侵される時間が長くなることによって歯が溶けてしまいます。歯の再生には時間がかかるため、溶け続けると最終的に穴があきます。
虫歯になりやすい人の特徴
虫歯はよくある疾患ですが、すぐに発症してしまう方と極めてなりにくい方がいます。
当院では、どれだけ虫歯になりやすいかを「危険度（リスク）」と捉えています。
危険度を把握することで、虫歯になりにくい習慣を意識して生活を送れます。
- 唾液が酸性を中和する能力
- 唾液がどれだけ出るか
- 歯列の並び方
- 歯磨きの方法や回数
- 虫歯菌の種類
- 虫歯菌の多さ
- 逆流性食道炎などの疾患、炭酸飲料やお酢を多量に摂取する習慣
- 糖類を摂取するタイミングや量、その種類
重度の虫歯の治療方法
虫歯が歯髄に到達して炎症が発生しているケースは、一般的に根管治療で歯髄を除去します。感染根管治療
歯髄が完全に機能を失い、虫歯菌が歯の根の中に感染した場合は、感染根管治療を実施します。
抜歯
虫歯によって歯の根が腐敗してしまうと歯を残せません。腐敗した歯を除去するために抜歯しなければいけません。