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根管治療(歯内療法)

根管治療(歯内療法)とは

根管治療(歯内療法)とは歯内療法とは、歯髄(歯の神経・血管)や根尖部(歯の根の先)周囲組織の病気や傷害に対する予防・診断・処置を専門とする領域です。歯内療法を適切に実施するためには、歯科医師の知識・経験はもちろん、各検査法を用いた正確な診断を行う能力、症例に合った処置法を選択・実行する能力が欠かせません。
歯内療法自体は、広く歯科医院で行われている治療です。一方で、歯科医師の技量、設備などによって、結果に差が出やすいという側面を持ちます。不十分な歯内療法によって、結局は近い未来に歯を失ってしまうということも、残念ながら少なくありません。
当院では、トロント大学の根管治療のインターナショナルプログラムを修了した院長が、マイクロスコープ、ラバーダム、歯科用CTを使った世界水準の歯内療法(根管治療)を提供します。初めての歯内療法で不安を抱えている方も、「抜歯しかない」と言われて落ち込んでいる方も、安心して、気軽にご相談ください。外科的根管治療、歯髄保存療法にも対応します。

歯内療法の種類

歯内療法の種類

麻酔抜髄

神経が生きている状態の歯を「生活歯」と言い、これに施される根管治療として、「抜髄(麻酔抜髄)」があります。
虫歯が悪化すると、細菌が歯髄に感染することで痛みを感じます。歯髄炎と呼ばれる炎症が生じている場合もあります。麻酔抜髄は、この痛みを除去するために実施します。
麻酔抜髄は、まだ歯の神経が生きている状態で行うため麻酔が必要です。痛みがひどい状態では、麻酔が十分に効かないため、先に痛みを緩和させる治療を行ってから麻酔抜髄をする場合もあります。麻酔がしっかり効いた状態になった後で、麻酔をかけて神経の治療を行います。

感染根管治療

生活歯とは違って、神経が反応しなくなった状態の歯を失活歯と言います。失活歯に施される根管治療を感染根管処置と呼びます。
細菌感染して虫歯になることで、失活歯の歯髄組織は壊死します。何も治療をしないままだと、根尖病巣(こんせんびょうそう:歯の根の先に炎症が生じて膿が溜まった状態)が現れ、歯肉の腫れや歯を嚙み合わせた時に痛みを引き起こします。
感染根管治療は、壊死した歯髄組織や感染している歯質を除去、感染した根管の中をクリーニングし再感染を予防する処置です。

再根管治療

過去に根管治療をした歯が再度細菌に感染した場合に施される根管治療を、再根管治療と呼びます。
一度根管充填をした歯が再び細菌に感染してしまうのは、充填した部分に隙間があり、そこから細菌が侵入してしまうためです。歯根の先に膿が貯留する場合もあります。再根管治療は、充填物を除去して根管を開き、根管内をもう一度殺菌して細菌を除去します。
過去に根管充填を行った歯でも、噛み合わせた時の痛みや歯が浮く感覚、瘻孔の形成、歯肉の腫れなどが現れている場合は、再根管治療の適応となる場合があります。

根管治療は痛い?

治療中の痛み

根管治療には、「怖い」「痛そう」といったイメージを持つ方も少なくないでしょう。
根管治療の際に感じる痛みの程度は、治療の進み具合や患者様によっても変わりますが、神経が反応しないため、多くの場合に痛みは感じません。
また、痛みを感じる場合は麻酔をかけて処置をするため、治療中の痛みはほぼ現れません。
しかし、治療部位が深い場合や痛みを感じやすい方は、麻酔をかけても多少痛む場合があります。
治療を終えても痛みが続く場合は、抗生物質や鎮痛剤で対処できます。

治療後の痛み

治療後、約3日で痛みはほぼなくなります。
3日間経過しても、痛みが続いたり、ひどくなったりする場合はご相談ください。
血の流れが良くなれば痛みがひどくなる場合もあるため、アルコールや激しい運動、入浴などは、痛みが穏やかになるまで避けましょう。

根管治療の流れ

1口の中の検査・精密検査

口の中の検査・精密検査一般的に歯科医院で根管治療を行う場合は、はじめに口の中を確認し、精密検査を実施します。目で見て歯の状況をチェックした後、CT撮影やレントゲン撮影などの画像診断で、歯の状態をさらに詳しく調べます。最後にカウンセリングなどにより治療方針を決めていきます。

2診断に基づいた治療の開始

根管内の清掃・消毒 診断に基づいた治療方針に合わせて根管治療を始めます。

根管治療の回数

根管治療をする歯の本数や根管の形、虫歯の進行度合いによって、治療回数は変わります。

目安は3回前後

根管治療が完了するまで、奥歯で3~4回、前歯で2~3回が治療回数の目安です。
長期間痛みが続いている場合は、まず感染を治療して炎症が和らぐのを待つため、治療回数が増えます。また、複雑な形をした根管の場合、洗浄や殺菌に時間がかかるため、さらに治療の回数が増える場合もあります。 状況によっては、治療時間は長くなりますが、一回治療で完了することも可能です。

根管治療の予後不良は何が原因?

根管治療は、他の歯科治療と比べても難しいため、予後不良の場合もあります。
予後不良の原因は、大きく以下の3つに分類されます。

細菌が残っている

根管治療では、細菌に感染した歯根の中を細菌のない状態(無菌状態)にします。
しかし、菌は目視では確認できないため、「無菌に近い状態」を目指して治療します。
歯根の中が無菌状態に近づくほど、再び細菌感染を起こす可能性が低くなります。
ただし、細菌が多く残った状態で治療が終了した場合は再発しやすくなり、再治療が必要になることが多いです。
歯根の中に多くの細菌が残る原因としては以下が挙げられます。

  • 細菌に感染している根を見落とした
  • 細菌感染した部分を完全に除去できていない
  • 根管治療の際に、唾液が根の中に入った

これらの処置不足によって細菌が歯根の中に多く残る場合があります。結果的に予後不良となり、再治療をしなければいけなくなります。

根管の充填・被せ物に隙間ができていた

根管治療では、歯根の中を清掃した後の処置も大切です。
根の中を洗って殺菌した後、根管充填(こんかんじゅうてん)と呼ばれる治療を行います。
根管充填とは、根の中に隙間なく専用の材料を詰める治療です。

根管内に穴が開いている

根管(神経が走っている管)の中は、細くて複雑な形状です。
細胞の反応によっては、歯根が吸収されたり、穴が空いたりする(溶けたように見える)場合があります。
細菌に感染すると、腫れや痛みなどの症状が現れますが、長い間そのままにすると歯の外側にある骨が吸収される可能性もあります。

費用

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